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悠久のときのなかで |
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磬石は、学名をサヌカイトと言います。
1891年、ドイツの有名な地質学者ヴァインシェイクが来県、調査研究の結果この名前をつけて広く世界に紹介しました。
今から約1400万年前、瀬戸内海がまだ陸地であったころ、東西に走った火山帯が一大爆発を起こしました。その時流れ出た溶岩の一部が今日のサヌカイトの層をなしたものと考えられています。
サヌカイトは大小さまざまな形をした自然石で、巨大な岩石と岩石の間にはさまれています。これらの巨大な岩石を金槌で崩し、そっと取り出します。まさに万に一つの稀少存在なのです。
現在の磬石は、今から約60年前、讃岐国分台の住人 故 長尾猛(如石堂と号した)が仏教音楽の立場から苦心探層して、採掘を始めたものです。
彼は、音階に編磬した石琴を制作し、1922年天皇陛下および英国皇太子に献上しました。
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